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AIに記事を書かせないために気をつけていること

AIと人間の文章

AIで文章を生成できる時代になった。ブログ記事もAIに書かせれば5分で出来上がる。でも自分はそうしていない。その理由と、実際にやっていることの話。

AIが書いた文章、すぐわかる

AIが生成した文章には共通の癖がある。

丁寧すぎる。接続詞が多い。「しかしながら」「一方で」「とはいえ」が頻出する。段落の最後に必ずまとめが入る。整っているけど、無味無臭。

読んでいて「うまいけど誰が書いたかわからない」という感覚になる。個性がない文章は記憶に残らない。

もう少し具体的に言うと、箇条書きの粒度が均一だったり、見出しの抽象度が揃いすぎていたりする。「〜について解説します」「〜を紹介します」というメタ表現が冒頭に来る。主張のあとに必ず「たとえば」と補足が入る。

こういうパターンに気づくと、記事を読んだ瞬間に「あ、これAIだな」とわかるようになる。自分もこのブログを書き終わった後、音読して確認するようになった。声に出すとAI臭さに気づきやすい。

Google も見ている

AdSenseやSEOの観点でも、AI生成コンテンツには気をつけた方がいい。Googleは「人間が人間のために書いたコンテンツ」を評価すると明言している。

AI生成を全否定しているわけじゃないけど、価値のない量産コンテンツは評価されない。サイト全体がAI臭いと審査で不利になるリスクもある。

Googleが2023年に更新したガイドラインではE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を重視している。「経験」は2022年に追加された要素で、実体験に基づくコンテンツかどうかを見ている。AIには経験がない。ここが決定的な差になる。

自分もAdSense審査を通した時に実感したけど、「このサイトにしかない情報」があるかどうかが分かれ目だった。AIで量産した記事は内容が他のサイトと似通いがちで、審査側から見ると独自性が足りない。自分の失敗談や試行錯誤を入れたら、審査に通った。因果関係は正直わからないけど、手応えはあった。

Google検索の評価

自分が気をつけていること

体験を入れる(これが一番効いた)

AIは一般論は得意だけど、個人の体験は書けない。「通勤電車でSwitch2を出すか悩んだ」「AdSense対応が想像以上に面倒だった」みたいな話はAIからは出てこない。

自分がこのブログを始めた頃、最初の数記事はどうしてもAIっぽくなってしまっていた。Claude Codeの記事を書いた時に、開発中に3回くらいビルドが通らなくてイライラした話を入れたら、読み返した時の「自分の記事だ」感が全然違った。固有名詞、具体的な数字、その時の感情。この3つが入ると文章に体温が出る。

逆に、体験のない分野について書こうとすると途端にAI臭くなる。だから最近は、自分が実際に触ったことのないテーマでは記事を書かないようにしている。

完璧にしない

AIの文章は構成が綺麗すぎる。序論→本論→結論。文法も完璧。

人間の文章はもっと雑でいい。話が脱線するし、結論が曖昧なこともある。自分はあえて推敲しすぎないようにしている。

口語を混ぜる

「ぶっちゃけ」「まじで面倒」みたいな口語表現をあえて使う。AIは指示しないとこういう表現を避ける。崩す部分があると文章全体のトーンが均一にならなくて助かる。

短い文で切る

AIは一文が長い。修飾語が多くて、読点で繋ぎまくる。

自分は短く切る。体言止めも使う。リズムを意識する。これだけで印象が変わった。

断定と迷いを混ぜる

AIの文章は断定が均一に続くか、ヘッジが規則的に入るかのどちらか。「〜かもしれません」「〜と考えられます」が同じ間隔で出てくる。

人間はそうじゃない。ある部分は自信を持って断定して、別の部分では「正直わからない」と書く。この温度差が自然さを生む。自分もわからないことは素直に「わからない」と書くようにしている。正直、この記事の中にも自信がない部分はある。

書き方のコツ

プロンプトの工夫で出力は変わるか

自分がAIをライティングに使う時は、文章を書かせない。構成だけ出してもらう。

「このテーマで見出し案を5つ出して」「この段落の論理に穴がないか確認して」みたいな使い方。Claude Codeにブログの構成案を出してもらって、そこから自分で肉付けしていくパターンが多い。文章そのものは自分で書く。

「〇〇について記事を書いて」と丸投げすると、典型的なAI文章が出てくる。試しにこの記事のテーマでClaude に丸投げしてみたら、「コツ1: 体験を盛り込みましょう」「コツ2: 口語表現を活用しましょう」みたいな、まさにこの記事で批判している文体が出てきた。笑った。

AIに文体を指定しても、長文になると元の癖が出てくる。文体の制御はプロンプトに頼らず、自分の手で調整する方が確実だった。

AIを下書きに使うのはアリ

誤解のないように言うと、AIを完全に排除しているわけじゃない。

構成案を出してもらう。誤字チェックにも使う。ただ、AIが出した文章をそのまま載せることはしない。必ず自分の言葉で書き直す。AIが出した文章を読んで、「自分ならこう書くな」と思った部分を全部書き換える。結局ほぼ全部書き直すことになるけど、構成のたたき台があるだけで書き出しが楽になる。

事実確認にも使う。「この情報って合ってるっけ?」と聞いて、裏取りのきっかけにする。ただAIの回答を鵜呑みにはしない。必ず一次ソースを確認する。このひと手間で、過去に一回誤情報を載せかけたのを防げた。

なぜ手間をかけるのか

ブログは自分の記録だから。AIに書かせたら、それは自分の記録じゃなくてAIの出力になる。

数年後に読み返した時に、「あの頃こんなこと考えてたな」と思えるのは、自分の言葉で書いた文章だけ。効率だけで考えたらAIに任せた方がいい。でもブログに求めているのは効率じゃない。

自分で書くことで考えが整理される。頭の中でぼんやり思っていることを言語化する過程に価値がある。AIに任せたらその過程がなくなる。アウトプットとしてのブログだけじゃなく、プロセスとしての執筆を続けていきたい。

面倒でも、自分で書く。それがこのブログのルール。今のところは。

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