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花粉症エンジニアの生存戦略。春の生産性をどう守るか

花粉症エンジニア

3月になると毎年同じことを思う。花粉がつらい。

エンジニアにとって花粉症は生産性の敵。目がかゆくてモニターに集中できない、鼻水で思考が止まる、薬の副作用で眠い。この三重苦と毎年戦っている。

症状と生産性の関係

花粉症が軽い人にはわからないと思うけど、ひどい時はまじで仕事にならない。

コードを書いている最中にくしゃみが出る。5分に1回鼻をかむ。目がかゆくて画面がぼやける。この状態でPRのレビューをしても、見落としが増えるだけ。

体感で通常時の6割くらいの生産性になる。2月から4月の約3ヶ月間、ずっとこの状態。

一番きついのがコードリーディングの精度。複雑なロジックを追っている時にくしゃみが出ると、「あれ、さっきどこまで読んだっけ」と戻ることになる。差分が大きいPRのレビューだと、1回のくしゃみで数分のロスが出る。これが1日に何十回も起きる。

集中の持続時間も壊滅的に短くなる。普段なら2時間くらい没頭できるコーディングが、花粉症の時期は30分が限界。鼻づまりで口呼吸になると喉が渇いて水を飲みに立つ、ティッシュを取りに行く、鼻をかむ。細切れの中断が集中を壊す。

ティッシュの消費量も地味にきつい。デスクに箱ティッシュを置いているけど、ひどい日は1日で1箱使い切る。鼻のかみすぎで鼻の下が赤くなってヒリヒリするし、それがまた集中力を削る。

花粉症の症状

薬の選び方(これが一番大事)

ぶっちゃけ、花粉症対策の8割は薬。環境整備とかマスクとか色々書くけど、薬が合ってないと何やっても焼け石に水。

市販薬と処方薬を両方試した結果、処方薬一択になった。

市販薬は手軽だけど、眠くなるタイプが多い。午後の会議で意識が飛びそうになったことがある。処方薬なら眠気の少ないものを選んでもらえるし、自分の症状に合わせて調整してくれる。

今使っているのは朝1錠飲むタイプ。効き目は完璧じゃないけど、症状を7割くらい抑えてくれる。残りの3割は我慢。ただこの7割がでかい。薬なしの花粉症シーズンは本当に地獄で、一度薬を切らして2日間過ごした時は、仕事にならなすぎて午後半休を取った。

市販薬をいくつか試した経験でいうと、第一世代の抗ヒスタミン薬は効き目は強いけど眠気がやばい。エンジニアの仕事との相性は最悪。判断力が落ちる状態で本番環境のオペレーションなんてやりたくない。第二世代のアレグラ系は眠気が少ないけど、自分には効き目が弱かった。結局、耳鼻科で相談して処方してもらうのが一番確実。自分に合う薬が見つかるまで2〜3シーズンかかったけど、一度見つかればあとは毎年同じものを出してもらうだけ。

飲み始めのタイミングも大事で、花粉が飛び始める2週間前から飲み始めると効果が違う。「初期療法」と呼ばれるやつ。毎年2月中旬には耳鼻科に行くようにしている。シーズン本番になってからだと、病院が混みすぎて予約が取れないし、症状が出てから抑えるより出る前から抑えた方が楽。ここ数年はこのタイミングを外さないようにカレンダーに登録している。

点鼻薬と目薬の併用

飲み薬だけだと足りない日がある。そういう日は点鼻薬と目薬を追加。特に目薬は必須。画面を見る仕事だから、目のかゆみが一番生産性に響く。

目薬は防腐剤フリーの使い切りタイプを使っている。コンタクトの上からさせるし、使い切りだから衛生的。デスクとリュックに常備していて、1日に4〜5回はさす。市販の目薬でも「アレルギー専用」と書いてあるものを選ぶのがポイント。普通の目薬だとかゆみには効かない。

点鼻薬はステロイド系のものを処方してもらっている。市販の血管収縮剤タイプは使いすぎると逆に鼻づまりが悪化するので、短期間の応急処置以外では使わない方がいい。

職場での対策

正直、薬ほど劇的な効果はないけど、積み重ねで多少マシになる系の話。

マスクはコロナ以降、抵抗なく着けられるようになったのが助かっている。不織布の立体型が息しやすくて長時間いける。布マスクはフィルター性能が弱いからこの時期は使わない。

空気清浄機は、オフィスだと気休め。ただ自宅用にHEPAフィルター搭載のものを買ったら、これは明確に効いた。フィルターの交換コストはかかるけど、花粉シーズンの快適さを考えたら安い。

外から戻ったら服を払う、花粉がつきにくいツルツル素材のアウターを選ぶ、帰宅したらすぐシャワー。このあたりは基本だけど、やるのとやらないのとで室内の花粉量が全然違う。ウールやフリースは花粉を吸着しやすいから、春先は封印している。

対策グッズ

デスク環境の工夫

花粉症の時期だけやっている工夫がいくつかある。

モニターの輝度を少し下げる。目がかゆい時に明るい画面を見ると余計にしんどい。ダークモードも花粉症シーズンは特にありがたい。

加湿器もこの時期は必須。空気が乾燥すると鼻の粘膜が荒れて症状が悪化する。湿度を50%前後に保つだけで鼻の通りが違う。

ティッシュは鼻セレブ系の保湿ティッシュ一択。普通のティッシュで1日何十回も鼻をかむと、肌が荒れて二次被害がすごい。コストは上がるけど、鼻の下がボロボロになるよりマシ。ウェットティッシュで顔を拭く習慣もつけていて、帰社後やトイレのタイミングで拭くと、付着した花粉が落ちてスッキリする。

リモートワークの恩恵

花粉症シーズンに一番ありがたいのはリモートワーク。

通勤がなくなるだけで花粉への暴露量が激減する。家の中なら窓を閉めて空気清浄機を回せばかなり快適。鼻をかむのも周囲を気にしなくていい。

正直、花粉症だけでリモートワークの価値がある。3月のオフィス出社は罰ゲーム。

在宅なら洗濯物も部屋干しにできるし、帰宅後のシャワーというステップもない。そもそも外に出ないから花粉に触れる機会が最小限になる。出社が必要な日はどうしても症状が悪化するから、ミーティングの集中日を週1にまとめて、残りはリモートにするようにしている。

花粉症とゲーム配信

配信にも影響がある。

鼻声で実況すると聞き取りにくい。くしゃみが入るとうるさい。目がかゆいと画面の反応が遅れる。

花粉のひどい日は配信を休むことにしている。無理にやっても自分も視聴者も楽しくない。

配信する場合は、マイクにポップフィルターをつけておくとくしゃみの破裂音がマシになる。あとは薬を飲んで1時間くらい経った、一番効いている時間帯に配信を合わせるのがコツ。

毎年の学び

花粉症歴10年以上。毎年同じ対策をしているのに、毎年「今年はひどい」と思う。

年々花粉の飛散量が増えている気がするし、年齢とともに免疫も弱くなっている気がする。根本的な解決は舌下免疫療法くらいだけど、3年かかると聞いて二の足を踏んでいる。ただ、周りで実際にやった人の話を聞くと、症状がかなり楽になったという声が多い。来年こそは始めようと毎年思って、毎年先送りにしている。

完璧な解決策は結局ない。薬で症状を抑えて、環境を整えて、被害を最小化する。やっていることは毎年同じ。でも自分に合う薬がわかってきたし、どの対策が効いてどれが気休めかも経験で見えてきた。去年よりは少しマシに過ごせている気がする。

今年もとりあえず薬と目薬で乗り切る。春が終われば元に戻る。毎年このループから抜け出せないのがちょっと悔しいけど、舌下免疫療法に踏み切る決心はまだつかない。来年こそは、と言い続けてもう何年目だろう。

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