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エンジニアの情報収集術。RSSは生きている

情報収集術

エンジニアにとって情報収集は仕事の一部。技術の変化が速い業界で、どうやってキャッチアップしているかを整理してみた。

RSSはまだ使える

「RSSは死んだ」と言われて久しいけど、自分はまだ使っている。技術ブログの更新を漏れなく拾うには、SNSのタイムラインよりRSSの方が確実。

アルゴリズムで表示順が変わることもないし、広告に埋もれることもない。自分が登録したフィードだけが時系列で並ぶ。この「自分で情報源を選んでいる」感覚が大事だと思っている。

RSSの最大の利点は、一次情報に直接アクセスできること。公式ブログの発表をそのまま読めるから、二次情報で生じる誤解やバイアスを避けられる。

RSSリーダーの選び方

RSSリーダーはいくつか試した上で、今はFeedlyの無料プランに落ち着いている。無料で100フィードまで登録できるし、Webブラウザでもスマホアプリでも使える。UIが整理されていて、未読管理がしやすい。

他に検討したリーダーも紹介しておく。

Inoreaderは、フィルタリング機能が強力。特定キーワードを含む記事だけハイライトしたり、条件に合う記事を自動でフォルダ分けしたりできる。無料プランでも150フィードまで登録可能。フィードの数が多い人や、細かくルールを組みたい人に向いている。

Minifluxは、セルフホスト型のRSSリーダー。自分のサーバに立てて使う。データが自分の手元にあるのが安心。Goで書かれていて軽量だし、APIも公開されているから自動化と相性がいい。VPSを持っている人なら選択肢に入る。

NewsBlurも老舗のRSSリーダー。ソースコードが公開されていて、コミュニティが活発。無料プランは64フィードまで。

自分がFeedlyにしている理由は単純で、設定が楽だから。URLを入れるだけでフィードが見つかるし、カテゴリ分けもドラッグ&ドロップ。毎日使うツールだから、セットアップの手軽さは重要。

登録しているフィードのカテゴリ

大きく3つに分けている。登録しているフィードは30個くらい。全部読むわけじゃなく、タイトルだけ流し見して気になったものだけ開く。朝の通勤電車で10分くらいチェックするのが日課になっている。

インフラ・クラウド系。Google Cloud Blog、AWS News Blog、Cloudflare Blog。仕事に直結するので最優先で読む。特にGCPは業務で使っているから、新機能の発表は早めにキャッチしたい。HashiCorp BlogやGrafana Blogも入れている。TerraformやGrafanaのアップデート情報は、変更点を事前に知っておかないと本番で困る。

開発ツール・言語系。Go Blog、Rust Blog、Next.js Blog。直接使わない技術でも、トレンドを把握しておくと会話についていける。Kubernetes Blogも地味に重要で、非推奨APIの予告は見落とすと痛い。

個人の技術ブログ。Zennのトレンドフィード、はてなブログの技術カテゴリ。現場のリアルな知見が一番参考になる。「やってみた」系の記事は、公式ドキュメントに書かれていないハマりポイントが載っていることが多い。

RSSフィードのカテゴリ

エンジニアが購読すべき情報源

RSSに限らず、定期的にチェックしている情報源を挙げておく。

技術ブログ(企業)。メルカリ、サイバーエージェント、LINE、クックパッドなど日本企業の技術ブログは実践的な内容が多い。英語圏だとNetflix Tech Blog、Uber Engineering、Stripe Blogあたりが読み応えがある。大規模システムの設計判断や障害対応の記録は、自分の業務にも応用できる。

ニュースレター。Golang Weekly、JavaScript Weekly、SRE Weeklyなど、週刊のニュースレターはメールで届くから読み忘れが少ない。RSSと違って編集者がキュレーションしてくれるので、重要度の高い記事を効率よく拾える。

ポッドキャスト。fukabori.fmやe34.fmは日本語で聴ける技術ポッドキャスト。通勤中にRSSを読む時間がない日は、ポッドキャストに切り替える。手が塞がっている時間を活用できるのが利点。

GitHub Trendingを週1で見る

GitHub Trendingは週に1回、週末にチェックしている。WeeklyのランキングでGoとTypeScriptを見る。

新しいツールやライブラリを知るきっかけになることが多い。全部試すわけじゃないけど、READMEだけ読んで「こういうアプローチがあるのか」と知るだけでも価値がある。

スターの増加数だけでなく、Issueの数やコントリビューターの多さも見る。一過性のバズなのか、実際に使われているプロジェクトなのかを見分けるヒントになる。

Slackチャンネルの活用

社内Slackに技術情報共有チャンネルがある。チームメンバーが見つけた記事を投げるチャンネルで、自分もよく投稿する。

1人で情報収集するより、チームで分担した方が効率がいい。自分はインフラ寄りの記事を拾い、フロントエンドの人はUI系の記事を拾う。結果として広い範囲をカバーできる。

RSSで見つけた記事をSlackに転送する自動化も組んでいる。IFTTTで特定キーワードを含む記事が来たらSlackに通知する仕組み。「GKE」「Terraform」などのキーワードでフィルタしておくと、自分の担当領域に関連する記事だけがチャンネルに流れてくる。

RSS以外の情報収集手段との比較

自分の中での使い分けを整理しておく。

X(Twitter)。速報性は高い。障害情報やリリース直後の反応を知るにはXが一番早い。ただしノイズが多く、技術的に正確でない情報も流れてくる。議論が感情的になりやすいのも難点。情報収集のメイン手段にはせず、「今何が話題か」を知るセンサーとして使っている。

Hacker News。英語圏の技術コミュニティで最も影響力がある掲示板の一つ。コメント欄の議論が質が高く、記事本文より勉強になることがある。ただし投稿の幅が広く、技術以外の話題も多い。自分は https://hnrss.org/newest?q=kubernetes のようなRSSフィードでフィルタして、特定トピックだけFeedlyに流している。

Reddit。r/golang、r/kubernetes、r/devopsなど、技術ごとのサブレディットがある。Hacker Newsより特定分野に深く、実務的な質問や回答が多い。「本番でこの構成を使っている人いますか」みたいなスレッドは参考になる。

Zenn / Qiita。日本語の技術記事プラットフォーム。Zennは比較的新しく、記事の品質が安定している印象。Qiitaは母数が多いぶん玉石混交だけど、ニッチな技術の情報が見つかることがある。

それぞれ得意分野が違うから、RSSを軸にしつつ、他の手段で補完するのが現実的な運用になる。

情報収集フロー

読んだ記事のストック方法

気になった記事はNotionにクリップしている。タグをつけて分類し、必要な時に検索で引っ張る。

以前はブックマークに入れていたけど、数百個溜まると探せなくなる。Notionなら全文検索が効くし、自分のメモも添えられる。

クリップする時のコツは、記事のURLだけでなく「なぜこの記事を保存したか」を一言添えること。3ヶ月後の自分はタイトルだけでは内容を思い出せない。「本番のGKEノードプール設計に使えそう」みたいなメモがあると、後から探す時に助かる。

ストックした記事を月1で見返すと、その月の技術トレンドが見えてくる。振り返りの材料としても使える。

情報収集で一番大事なこと

大量に読むことより、読んだ内容を実践に繋げること。読んで「へえ」で終わると、ただの消費になる。

自分のルールとして、週に1つは読んだ記事の内容を実務に適用する。設定を見直す、ツールを試す、チームに共有する。何でもいい。アクションに繋げることで、情報収集が投資になる。

もう一つ意識しているのは、情報収集に使う時間に上限を設けること。際限なく読み続けると、肝心のアウトプットの時間がなくなる。自分は朝の10分と、週末の30分。それ以上は使わないと決めている。

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